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【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」② ~入門の入門・後編~
えぞ財団
2022年2月2日
北海道経済入門とは?
この連載では、小樽商科大学3年生の神門が北海道経済についての「今さら聞けない」 という部分を探っていきます。例えば、北海道の経済の大きさはどれくらいなのか?それを構成する北海道の主要産業は何か?など北海道経済の基本的な部分を理解していくことをインフォグラフィックを通して試みるプロジェクトです。
神門崇晶(かんどたかあき):小樽商科大学3年生。札幌北高校を卒業し1年間の浪人生活を経て,小樽商科大学に2019年に入学。同年11月に「カレーパンドラ小樽商大店」をオーナーと共にオープン。コロナ禍により同店を休業し,2020年にYoutubeチャンネル「おたる再興戦略室」を開設。これをきっかけに,2021年4月から「札幌解体新書」の学級委員長を務める。2020年からFMラジオ局で「神門たかあきのラジオしか勝たん!」という番組をもつなど様々な活動を行っている。
コミュニティスタッフ 神門 崇晶 | DRIVE
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本日のインフォグラフィック
GDPの構成要素
前回の「入門の入門・前編」では、基本的なことを説明しました。今日は、GDPについて少し詳しい内容を見ていきます。GDP三面等価の原則において、「生産=所得=支出」と述べました。生産とは供給のことであり、支出とは需要を意味します。
次は、この需要と供給に着目します。
この総需要(買い手)は、家計・企業・政府の3つが経済主体です。
これら経済主体が行う経済活動である、民間消費、民間投資、公的支出、輸出という、4つの要素によって総需要は構成されています。民間消費は家計が経済主体であり日常の消費活動が主です。民間投資は企業が主な経済主体で、公的支出は政府が主な経済主体です。
この総需要(買い手)は、家計・企業・政府の3つが経済主体です。
これら経済主体が行う経済活動である、民間消費、民間投資、公的支出、輸出という、4つの要素によって総需要は構成されています。民間消費は家計が経済主体であり日常の消費活動が主です。民間投資は企業が主な経済主体で、公的支出は政府が主な経済主体です。
総供給=総需要なので、これらを計算式に直すと…
GDP=民間需要(民間消費+民間投資)+公的支出 + 貿易収支(輸出ー輸入)
GDP=民間需要(民間消費+民間投資)+公的支出 + 貿易収支(輸出ー輸入)
となります。
試しに、2019年度の日本全体の数字を見てみます。
試しに、2019年度の日本全体の数字を見てみます。
私たち国民の消費活動である民間消費は全体の50%以上(約304兆円)を占めています。それに対して貿易収支は-0.3%(-1.9兆円)です。「日本は輸出で成り立っている貿易大国だ!」という高度経済成長期になされていた主張は、現代においては正しくないということがこの数字から分かります。
このように、GDPの増大には我々の消費や投資に加えて、政府支出(消費や投資)も重要な要素の1つです、GDPは総生産であり、総所得であり、総支出でもあります。なので各国政府はコロナ禍において積極的な財政支出を行いました。経済へのダメージを少しでも軽減しようと、一時的に民間需要の減少分を政府支出で賄おうとしたということが推察できます。
加えて、需要と供給の関係に関連する話をしますと、昨今の原油価格の上昇が一例として挙げられます。一度供給力が落ちた後に需要量が一気に増えてしまうと、供給と需要の差によって生まれるインフレが発生します。これを未然に防ぐためにも、場合によっては政府支出を行なって急激な供給力の低下を抑えることも必要となってくると思われます。
出典:国民経済計算 内閣府
出典:国民経済計算 内閣府
名目GDPと実質GDPとの違い
次に、名目GDPと実質GDPの違いについてです。
少し発展的な内容になるので飛ばしても構いません!
簡単にいうと、名目は金額ベースによる評価、実質は物価変動の影響を除いた数量ベースによる評価、となります。経済の実質的な成長を測る時は、実質GDPの推移から算出される実質経済成長率を見ることが通例です。物価変動の影響を除いた数値で経済の成長を見る、ということは、いわゆる経済成長とは「モノやサービスの生産の量が増えること」と言い換えることができる,ということでもあります。
名目GDPと実質GDPの大きな違いは「物価変動を含むか含まないか」という点で、この物価変動については、GDPデフレータという名の物価上昇率の数値をみます。GDPデフレータの詳しい計算式については下記の記事をご覧ください。
GDPデフレーターとは | 経営を学ぶ~経営学・MBA・起業~GDPデフレーターの求め方とインフレ率の計算について説明しています。
https://keiei-manabu.com/economics/gdp-deflator.html
https://keiei-manabu.com/economics/gdp-deflator.html
バブルが崩壊してからの30年以上、日本ではデフレーションが続いています。デフレという現象はこのGDPデフレータがずっとマイナスである、ということです。また、デフレの期間では名目GDP<実質GDPという状態が続きます。こちらの記事をベースに実例を示しながら説明します。
知っているようで知らない「名目GDP」と「実質GDP」の違い | iDeCo個人型確定拠出年金スタートクラブ
https://keiei-manabu.com/economics/gdp-deflator.html
https://keiei-manabu.com/economics/gdp-deflator.html
例えば、おもちゃ屋さんAがあるとして、1個300円のおもちゃを年間1万個売ったとします。1年目(基準年)のGDPは、300×10,000=300万円になりました。名目・実質ともに300万円です。
翌年、仮に物価が変動したとします。おもちゃの価格が下落し1個270円で売ることが出来ましたが、売れた数量は変わらなかったとすると、名目では270×10,000=270万円です。対して、実質は物価変動の影響を除くので300万円です。
このように、マクロ経済で見た時の「経済的な豊かさ」とは「モノやサービスの生産量が増えること」です。前回、「生産=所得=支出」というGDP三面等価の原則を確認しました。つまり、生産が増えると所得が増え、支出も増えます。したがって、経済成長するには生産量を増やすことが求められる、ということです。同時に、GDPという指標が経済全体の状態を測る指標として優れているということも意味します。
まとめ
前回の「入門の入門・前編」と合わせて、マクロ経済(主にGDP)について見てきました。最低でも、GDP三面等価の原則、GDPの構成要素を抑えておくと、これから見ていく北海道経済・産業についての理解がぐっと深まると思いますし、日頃見るニュースをより面白く感じると思います。
それでは、また次回読んでいただけると嬉しいです!
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