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【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」⑦ ~道央経済入門~

【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」⑦ ~道央経済入門~

えぞ財団 2022年4月20日

北海道経済入門とは?


この連載では、小樽商科大学4年生(休学中)の神門崇晶(カンドタカアキ)が北海道経済についての「今さら聞けない」 という部分を探っていきます。例えば、北海道の経済の大きさはどれくらいなのか?それを構成する北海道の主要産業は何か?など北海道経済の基本的な部分を理解していくことをインフォグラフィックを通して試みるプロジェクトです。

神門崇晶(かんどたかあき):小樽商科大学4年生(休学中)。
札幌北高校を卒業し1年間の浪人生活を経て、小樽商科大学に2019年に入学。同年11月に「カレーパンドラ小樽商大店」をオーナーと共にオープン。コロナ禍により同店を休業し、2020年にYoutubeチャンネル「おたる再興戦略室」を開設。これをきっかけに、2021年4月から「札幌解体新書」の学級委員長を務める。2020年からFMラジオ局で「神門たかあきのラジオしか勝たん!」という番組をもつなど様々な活動を行っている。

導入


前回・前々回は特別編として、現在の国際情勢に絡めた地政学入門 / 北海道とロシア・前後編をお送りしました。北海道経済を地政学並びに歴史的な観点という、それまでに触れたGDPや産業構成といった、いつもとは違った観点から見ていきました。経済は政治や地理といった様々な要素と絡む複雑なものなのだ、ということを改めて認識する機会になりました。

【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」⑤ ~<番外編>地政学入門 / 北海道とロシア・前編~
さて、今回からは③「北海道産業地図」と④「北海道の経済状況」をベースに話を展開していきます。まずは、全体的な観点から各地域を見ていき、次に振興局別に詳しく見ていきます。まだ読んでいない方、読み直したい方は以下からご覧ください。

【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」③ ~北海道の産業地図~
【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」④ ~北海道経済の全体像~
https://note.com/ezozaidan/n/nff38e65c5e71

本日のインフォグラフィック


道央ってどんな地域?


そもそも、「道央」とはどういった地域なのでしょうか?
どれくらいの数の市町村が道央地域に属するのでしょうか?

これらを正確にご存知の方は、おそらくほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。僕は22年間札幌生まれ育ちですが、道央や道北などの市町村がどこに分類されるか、ということさえあまりよく知りませんでした。

では、道央地域の「今さら聞けない」基本的な部分をまずは見ていきましょう。

まず、市町村数です。道央地域に属する市町村は、石狩振興局が8市町村(6市1町1村)、胆振総合振興局が11市町(4市7町)、空知総合振興局が24市町(10市14町)、後志総合振興局が20市町村(1市14町5村)、日高振興局が7町で、全部で70市町村です。

面積と人口に関しては、第128回(令和3年)北海道統計書から引用します。

面積(平成27〜令和元年)
は、道央地域全体として22,145㎢で北海道全体(83,424㎢)のおよそ26%を占めます。振興局別に見ると、石狩振興局が3,540㎢(約16.0%)、胆振総合振興局が3,697㎢(約16.7%)、空知総合振興局が5,791㎢(約26.2%)、後志総合振興局が4,305㎢(約19.4%)、日高振興局が4,811㎢(約21.7%)です。
人口(平成27年国勢調査)は、道央地域全体として約337万人で北海道全体(約538万人)の約62.6%を占めます。振興局別に見ると、石狩振興局が約237万5000人(約70.5%)、胆振総合振興局が約40万1700人(約11.9%)、空知総合振興局が約30万8000人(約9.2%)、後志総合振興局が約21万5500人(約6.4%)、日高振興局が約6万9000人(約2.1%)です。


道央地域の経済・産業


では、道央全体そして各振興局の大まかな経済・産業について見ていきます。

まずは道央全体の経済・産業についてです。
これについては、③「北海道の産業地図」からおさらいします。
道央地域には北海道経済の中心地である消費流通都市・札幌市があることにより、卸売・小売業や宿泊・サービス業などの第三次産業の経済活動が非常に活発ですし、苫小牧市や千歳市を中心とした第二次産業の経済活動も大きいです。

また、この道央地域内において、より魅力的なまちづくりを目指した「さっぽろ連携中枢都市圏」が札幌市を含めた近隣市町、8市3町1村によって構成されています。


これは総務省が主導している「連携中枢都市構想」がベースになっています。

「連携中枢都市圏構想」とは、人口減少・少子高齢社会にあっても、地域を活性化し経済を持続可能なものとし、国民が安心して快適な暮らしを営んでいけるようにするために、地域において、相当の規模と中核性を備える圏域の中心都市が近隣の市町村と連携し、コンパクト化とネットワーク化により「経済成長のけん引」、「高次都市機能の集積・強化」及び「生活関連機能サービスの向上」を行うことにより、人口減少・少子高齢社会においても一定の圏域人口を有し活力ある社会経済を維持するための拠点を形成する政策です。
出典:総務省HPより

令和3年11月30日現在で、全国で連携中枢都市圏は34圏域、圏域を構成する市町村数は330市町村になっています。
これからますます状況が厳しくなってくる人口減少・少子高齢化が進む日本において、東京・大阪・名古屋の三大都市圏以外の各都市圏及び地方における、持続的な地域経済の運営が期待されます。

「さっぽろ連携中枢都市圏」は、石狩振興局の市町村が中心にはなっていますが、後志からは小樽市、空知からは岩見沢市・南幌町・長沼町というように、振興局を跨いだ広域的な連携を構想しています。他にも、道内では「旭川たいせつ圏域連携中枢都市圏」があり、13の定住自立圏が存在しています。


このような都市間連携は、昨今よく比較対象に挙げられる福岡市にもあります。福岡市では、福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)がよく知られています。

福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)とは、福岡の新しい将来像を描き、地域の国際競争力を強化するために成長戦略の策定から推進までを一貫して行う、産学官民一体のシンク&ドゥタンクです。福岡都市圏を核として、九州、さらには隣接するアジア地域との連携を図り、事業性のあるプロジェクトを推進していきます。
出典:福岡地域戦略推進協議会HPより

都市間の連携に関しては、総務省の「連携中枢都市構想」がスタートする以前の昭和53(1978)年に、福岡都市圏広域行政推進協議会が設置されました。福岡都市圏は以下の17市町(10市7町)で構成されており、事務事業の連絡調整・広域行政計画に基づき、都市圏が共同して広域行政計画の策定を行っています。
福岡都市圏が一体となって、周辺の佐賀県や筑後地域、筑豊地域、北九州都市圏、山口県などとの一帯的な経済発展に寄与しています。


このように、北海道のみならず日本全国において主要都市を主軸においた複数都市間の連携はこれからも増えていきそうです。

各振興局の経済と産業


次に、各振興局の大まかな経済・産業についてです。
道央地域全体で、2018年度における北海道の総生産(19兆6,528億円)の約63.8%(12兆5440億円)のウェイトを占めていることは既に確認しました。道央地域が北海道経済の心臓部分と言っても過言ではありません。

では、道央地域の心臓部分は一体どこなのでしょうか。

それは、札幌市が含まれる石狩振興局です。ここだけで道央地域の約70.9%(約8兆8700億円)もの総生産を占めています。それに胆振振興局が約14.0%(約1兆7500億円)で続き、空知振興局が約7.5%(9340億円)、後志振興局が約5.8%(7220億円)、日高振興局が約1.9%(2400億円)です。


この数字からしても、如何に北海道経済が道央地域、特に札幌市を含む石狩地域に一極的に集中しているかということがよくわかります。
各振興局における産業については、これからの記事において詳しく触れていく予定なので、今回は各振興局における主要産業のグラフのみご覧ください。

振興局とは?


ここまでごく当たり前のように「振興局」 という言葉を使ってきましたが、あまり聞き馴染みがない単語だと思います。
次回からは振興局別に経済・産業を見ていきますが、そもそもこの「振興局」とは一体なんなのでしょうか?総合振興局と振興局は何が違うのでしょうか?最後に、この点に触れたいと思います。
こちらの記事で、とてもわかりやすくまとめられています。


北海道には、全部で14の総合振興局・振興局があります。
この振興局とは北海道庁の出先機関的存在で、広大な北海道の行政をカバーするために設置されています。
総合振興局と振興局の大きな違いは、前者が隣接する振興局管内の広域行政を担うことができるという点です。総合振興局が、一括処理により効率性を増す仕事を振興局の分も担う、ということです。
振興局はかつて支庁という名称でしたが、2010年に『北海道総合振興局及び振興局の設置に関する条例』が施行されたことで「総合振興局・「振興局」という名称になったようです。札幌市は、石狩振興局に属されますが、なぜ総合振興局にならなかったのか、にも一悶着あったようですね。

まとめ


道央地域の経済・産業についてまとめました。
北海道の総生産の約63.7%を占める道央地域。そのうち約70.9%は札幌市が属する石狩振興局の経済活動によるものです。

次回からは、各振興局の経済・産業について見ていきます。
まずは、後志から見ていこうと思います。
実は、4月1日から31日頃まで積丹町に滞在しているので、この記事は積丹町で書いています。現地にいると、やはりデータからは見えない様々なものが見えてくるものです。
実践知と形式知の融合はとても重要だと考えています。なので、積丹町にいる今だからこそ、後志について多くのことを学びたいと思います。


学芸とご都合主義,そしてこれから目指すべき「何か」について.
https://note.com/takaaki_kando/n/n98b52c56c4e6

最後に、おまけとしてTwitterで紹介した積丹町についての様々なデータをご覧ください。RESASを使用しました。日本全国の市町村のデータを簡単に見ることができるので、ぜひ使ってみてください!

X | 神門タカアキ【Youtube:世界の支配者たち】

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