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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」⑲HTB福田さん ~帰国間近!MLBで学んだことを北海道に。一緒に、夢の中へ飛び込んでいきましょう!~

【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」⑲HTB福田さん ~帰国間近!MLBで学んだことを北海道に。一緒に、夢の中へ飛び込んでいきましょう!~

えぞ財団 2022年9月7日

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、福田太郎さん。HTB(テレビ朝日系列)にアナウンサーとして北海道日本ハムファイターズの野球実況やイチモニ!など情報番組のキャスターを務めるなか、2022年2月からメジャーリーグ(MLB)やボールパークを勉強するため同社を休職、渡米。現在、MLB各球団の協力のもと勉強しながら、自身もAbemaTVへ出演し、アメリカ現地のMLB情報を伝える。

福田太郎:HTBアナウンサー。1991年佐賀県鳥栖市に生まれ、佐賀県立鳥栖高校、早稲田大学スポーツ科学部を経て、2014年入社。北海道日本ハムファイターズのボールパーク建設を見据え本場アメリカで学ぶため2022年に休職し、渡米。趣味は旅、食べ飲み歩き。


HTB朝の情報番組”イチモニ!”キャスターのポジションを手放して、MLBでスポーツエンタメを学ぶため休職、渡米


HTBのアナウンサー福田太郎さんは2022年2月から、HTB朝の情報番組”イチモニ!”のキャスターのポジションを手放し休職、アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置いています。「北海道日本ハムファイターズがボールパークを開業することとなり、本場アメリカのメジャーリーグ(MLB)でスポーツエンターテインメントを学びたいと思い、現在、単身渡米中です。こちらアメリカではとにかく刺激的な毎日です。メジャーリーグ各球団の協力を得て、研修を受けています。学びにおいては、大きな柱が2本あります。ひとつは、いかにチームとファンとを繋げられるかという”メディアとしての役割”を学ぶことです。広報・PRの部署の方々を見習い、情報の届け方や、メディアとの良好な関係作り、ファンの期待に応え、喜んで頂くための術を教わっています。またもうひとつは”ボールパーク”についてです。メジャーリーグ全30球場やマイナー施設、他競技のスタジアムを巡る旅は、全てが新鮮です。魅力たっぷりの各球場で、それぞれのオペレーションや、周辺の利活用、試合の前後でも楽しんでもらえる仕掛け作りなどを勉強しています。また、リポーターとしてエンゼルスの大谷翔平選手や、パドレスのダルビッシュ有選手、レンジャーズの有原航平選手、カブスの鈴木誠也選手、ツインズの前田健太選手など日本人メジャーリーガーを取材する機会もあります!」


【野球に明け暮れた学生時代】


 佐賀県出身の福田さんは大学4年までの13年間、野球中心の日々でした。小学5年に始め、中学までは補欠の外野手でした。ずっと憧れていたピッチャーに挑戦しては、否定的な意見に心が折れて、途中で諦めていました。
 それでも甲子園を目指し、地元の強豪「鳥栖高校」に入学。「野球を続ける以上は、もう後悔したくないと思い、ピッチャーに専念しました。当時の2年生にプロ注目の本格派投手が3人もいたので、早く試合に出るため、アンダースローに転向しました。監督の後押しや、入部時の3年生エースがアンダースローだったこと、『どうせほぼ投手初心者だし!』という開き直りもあり、気付いたらどんどん腕の位置が下がっていきました(笑)。最終的には、先発として初回から飛ばして、行けるところまで行って、ヤバくなってきたらエースが出てくるという、事実上の二番手・三番手として、高校野球を終えました」甲子園まであと1勝のところで敗退、甲子園への夢は逃してしまいました。それでも福田さんの心は折れることなく、次の目標は大学野球の聖地「神宮」に置き換え、再挑戦することにしました。



浪人を経て早大野球部に!プロを目指す日々で訪れた転機。選手から伝え手へ!アナウンサーの道が拓ける


 ”大学で野球をするなら六大学”と大学選びも高い目標を掲げた福田さんでしたが、高校野球に明け暮れたこともあり、志望校はオールE判定で不合格。両親に頼み込んで、浪人しました。”携帯・茶髪・ピアス禁止、合格したら脱出できる!”と言われる九州で一番厳しい予備校で、13時間、往復の電車で2時間の計15時間、毎日学びを重ねました。
 早稲田大学に合格し”脱出”に成功した福田さん、硬式野球部に入部し、その後、準硬式野球部に転部してからも、プロを目指し続けました。”就活”の足音が聞こえてきた大学3年の春。このままではプロになれないと悟り、断念。たまたま受けていた大学の授業の講師だった宮川俊二先生(元NHK・フジの大御所アナ)との出会いが大きな転機となりました。「プロ野球選手への厳しさを痛感しているころ、宮川先生にアナウンサーへの道を拓いて頂き”選手(プレーする方)”から”アナウンサー(伝える方)”へと、自分自身でもマインドを切り替えました。プロ野球チームのある都道府県のテレビ局を狙って、大学4年の春先には就活を終えました。そこからまたマウンドへ戻り、夏の全国大会に出場し、野球生活を締めくくりました。



スポーツ系アナウンサーを目指すも配属は報道部!現場の毎日でスキルを磨く


 スポーツ系アナウンサーを目指していた福田さんですが、アナウンス部での研修を終えた後に配属されたのは、報道部でした。「就活ではスポーツの話ばかりをしていたはずなんですけどね…(笑)『長い目で見て活躍できるアナウンサーの基盤は“報道”にある。そのベースを築いて欲しい!』と当時の報道部長で大学の先輩でもあった寺内さん(現HTB社長)のアイデアだったので全力で応えたいと思いました」と当時を振り返ります。「スポーツの仕事をするため、現状に不満を言って部署を変えてもらうんじゃなくて、ここで1番になって、誰にも文句を言われないスキルを身につけるんだ!」と、ニュースフィールドキャスターとして、その日最もホットな話題の現場を飛び回り、北海道中からリポートしました。「事件や事故、災害と予期せぬ現場が毎日のように続く報道部では、プライベートの予定はすぐに消え去るので、友達も少ない環境の中でタフな時間でしたが、人のために働くことの意義を感じる日々でした」


■福田さんが報道の現場に行った一部が以下です
2014年冬(1年目):北海道新幹線開業記念・道南キャラバン中継リポーター 
2015年春(2年目):砂川飲酒ひき逃げ事件の現場中継リポーター兼現場リーダー 
2016年春(3年目):北斗市小学2年男児行方不明事案の現場中継リポーター 2016年秋(3年目):ANNアナウンサー賞最優秀新人賞を受賞。発見現場の自衛隊簡易宿舎内部からの生中継を全国で最も早く成功させたことや、1回5分超の長尺中継に素早く対応したことが評価される。自らが希望していなかった報道のジャンルでの全国1位は、確かな自信に。3年半の福田さんにとってはとても長く、濃い報道での時間を駆け抜け、アナウンサーとしてのベースを築く。
2017年(4年目):秋の人事で、アナウンス部兼報道部から、念願のアナウンス部兼スポーツ部に異動。奇しくも2017年は、大谷翔平選手がメジャー行きを表明した日本ラストイヤー。シーズン終盤から札幌ドームでの取材にも加わり、クリスマスに開かれた「行ってきます会見」にも参加しました。

■福田さんがスポーツアナウンサーとして携わった一部が以下です
 2018年冬(4年目):大谷翔平メジャー挑戦 春季キャンプ単身アリゾナ取材・特番制作
2018年春(5年目):プロ野球実況・リポート・ヒーローインタビューデビュー
2019年春(5年目):朝の情報番組「イチモニ!」土曜メインMC就任。スポーツ業務も継続、札幌ドーム・ファイターズ戦での始球式がバズり
2020年春(6年目):コロナ禍でスタッフ二班体制に伴い、木金土のMCに。
※朝番組では、毎日起こる新しい出来事と出会えるため、とても楽しく充実していました。3時半に目覚めたら、すぐに出社し、6時から2時間の生放送!という物理的にはハードですが、やりがいに満ちています。午後から札幌ドームで取材をして、夕方に帰宅し、試合を観ながら後半寝落ちするスタイルが、福田さんの毎日のルーティーンでした。
2021年(7年目):渡米決断。
2022年(8年目):渡米、現在に至る。 


 ファイターズがボールパークを!本場アメリカで徹底的にスポーツエンタメを学びたいと渡米決意


 来年2023年3月、北海道日本ハムファイターズが”夢のボールパーク”を開業させます。「僕はこれまでにない、唯一無二の素晴らしい空間が出来上がると確信しています。野球そのものはもちろん、球場の内外にも、楽しめるエリアが盛り沢山。その多くは、ベースボールのマザーカントリーであるアメリカ・メジャーリーグを参考にしています。世界最高峰のスポーツエンターテイメント空間が提供されているボールパークで、人々はどのように野球を楽しみ、熱狂するのか。そして、フィールドの周りでは、いかに自由な時間を過ごしているのか。本場で、徹底的に学びたいと思いました」と力強く語ります。


この大きな決断をしたきっかけの一つは、福田さんにとっての節目、2021年3月7日の30歳になった瞬間のことでした。29歳最後の瞬間は「あ〜二十代終わっちゃうな〜。生き急いできたけれど、やり切れなかったことも沢山あるなあ」とナーバスな気持ちで、日付も気にせず、早々と眠りについていました。ところが…夜中に突然目が覚めて、時計を見ると、23:59から、ちょうど0:00に。「自然とその瞬間『これから新しい10年間が始まるんだ!何にだって挑戦できる!』と、とても前向きな気持ちになれたのです。迎えた社会人8年目の春。半期に一回のアナウンス部の面談で、部長からアナウンサー人生という長いキャリアの描き方を諭してもらった時に、留学や大学院で学ぶアイデアをもらったことも、背中を押してくれました。そして、メジャーリーグで活躍する、エンゼルス大谷翔平選手のニュースを日々届けられる喜びを感じると共に、兼ねてからの夢でもあった、アメリカで学びを得ることへの想いが、日増しに強くなっていったのでした。正直”今しかない!”と思いました」と決意の瞬間を振り返ります。社内で熱い思いを伝え、調整などを経て、およそ半年の準備のもと、2022年1月末の放送で、視聴者の皆さんにテレビを通じて渡米を伝えました。「来年のボールパーク開業時には、みんなで楽しめるワクワクする情報を届けられるよう、パワーアップして帰ってくるんだ!」と心に誓い、2022年2月末に渡米しました。


苦労と楽しみの連続。MLBの球団から学ぶ日々、現地からリポートも!


福田さんがアメリカ現地で学んだことは、サイバーエージェントが手がけるインターネットテレビメディアのAbemaTVを通して、定期的に日本に向けて届けています。各球団での研修と共に、MLBの大ファンのMCパックンから届くリポートの宿題にも、楽しみながら臨んでいます。渡米からちょうど5ヶ月が経ちました。休職中ということから自身の身銭を切り崩しながらの生活で、試されることも多く、色んなことがハプニングが起こります。「正直いろんなトラブルや言葉の壁もあります。それでも、得るものの方が圧倒的に多いこの環境に身を置けていることに、協力して応援してくれる皆さんに、心から感謝しています

また、MLBで最も新しいボールパークを一昨年2020年にオープンさせたばかりのテキサスレンジャーズは、学びの宝庫でした。「グラウンドを掘ったような位置にあるバックネット裏席や、プレーする選手が目の前に来る外野席など、計算されたシートのバリエーションが豊富なんです。 また、VIP席を充実させることで、世界中の富裕層を呼び込んだり、地域企業へのホスピタリティを高めたりする戦略も、本当に勉強になりました。野球にあまり関心のない層を取り込む工夫も素晴らしく、コンコースを広く取り、向かい合って食事が出来るスペースを充実させたり、球場の内外に楽しめる施設を作ったりと、滞在をより長く楽しめる仕掛けがいくつもありました。球団スタッフたちが努力を惜しまないのは、ファンの皆さんにもっと楽しんで欲しいからだと、笑顔で話してくれました。 レンジャーズは、ホームスタジアムの移転・新球場の建設を、2020年に成功させました。 ファイターズとは業務提携を結んでいて、強い信頼関係がある中で、お互いに参考にし合う部分も多いそうです。 『エスコンフィールドHOKKAIDO』も、レンジャーズと同じ会社が、デザインを手掛けているんですよ! こんな風に素晴らしい、夢のボールパークが北海道にも出来るんだ!とワクワクしています」と話します。



帰国間近!MLBで学んだことを北海道に。一緒に、夢の中へ飛び込んでいきましょう!


 イチモニ!やイチオシ‼︎、そしてファイターズ応援番組のFFFFFの情報は、アメリカでもチェックしている福田さん。新庄BIGBOSSの元、ファイターズが奮闘していることや、道民が新球場の開業を心待ちにしていることを、離れていても感じています。「今、北海道でボールパーク開業に向けて一生懸命準備を重ねている球団職員、関係する方々はもちろん、HTBのみんなと共に、ファンの皆さんが心の底から楽しめる空間を、一緒に作り上げていきたいです」と話します。
「コロナ禍との戦いを経て、心が内向きになる日々が続いていると思います。開けた空間では、マスクの着用が求められず、声も出せるアメリカで感じるのは、日常のありがたさです。こうして誰かと会えて、何か楽しいことを共有できるのが、どれだけ幸せなことなのかと、感じています。日本が元気を取り戻し、そして北海道が世界に開ける時が、もうすぐそこまで来ているはずです。これまで我慢してきた楽しむ気持ちとかを、一気に開放して欲しいです。僕も皆さんと一緒に楽しみながら、先頭に立って、盛り上げていきます!一緒に、夢の中へ飛び込んでいきましょう!
福田さんはワールドシリーズ(MLB優勝決定戦)が終わる11月に帰国予定だということです。

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