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- 【#えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㉜新得町”GANKE FES”主催の株式会社三友農場・友定雄平さん~物事の大小や場所は関係なく、とにかく人生を楽しんでほしいし、僕も楽しんでいる!~

【#えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㉜新得町”GANKE FES”主催の株式会社三友農場・友定雄平さん~物事の大小や場所は関係なく、とにかく人生を楽しんでほしいし、僕も楽しんでいる!~
えぞ財団
2023年7月1日
もがきながらも新たなチャレンジをしている人を紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、友定雄平さん。新得町の酪農家に生まれ、現在も株式会社三友農場の代表として乳牛を育てながら、地元を盛り上げるため幼馴染たちと野外音楽フェス”GANKE FES”を企画運営しています。素人3人によるフェス運営という無謀な挑戦を続けています。
目次
友定雄平:1982年生まれ新得町出身。帯広農業高校を経て、拓殖大学北海道短期大学を卒業。新得町の株式会社三友農場代表取締役。2014年からは町おこしのため、地元新得町で野外音楽フェス”GANKE FES”を立ち上げ、実行委員長を務める。趣味はバスケ、フェス。
新得町の酪農家がなぜフェスを?「生まれ育った町を盛り上げたい!」という強い気持ち
雄大な山々に囲まれ自然豊か北海道のほぼ真ん中で、帯広市から車で1時間ほどに人口約6000人の新得町はあります。友定さんは、新得町で株式会社三友農場を営んでいて、酪農業として乳牛450頭を育てています。「当たり前ですが、子どものころから酪農や大自然というのはとても身近にありました。酪農家の家に生まれたということもあり、地元新得町で現在も酪農を営んでいます。ただ、ここ新得町も人口減少だったり、少子高齢化、農家の後継ぎ問題など様々な問題を抱えています。ただ、それを何の行動も起こさないで見過ごしていくのはどうなんだろうなという疑問もありました。自分は地元新得町が好きですし、いろんな人に新得町自体を知ってもらいたい!生まれ育った町を盛り上げたい!という気持ちは強いです」と話してくれました。
友定さんには、同じ酪農家に生まれた幼馴染2人(兄弟)がいます。鳥本純平さんと鳥本健太さんです。友定さんは鳥本純平さんと、地元を盛り上げたいという気持ちを具体化するために、2010年からイベント企画ユニットを組み、新得町の公民館やスキー場ロッジなどで様々なイベントを企画し始めました。「最初はやってみたはいいですが、イベントを重ねるうちに、様々な課題や、そもそも『何のためにイベントをやっているのか?』という疑問もわいてきました」と当時を振り返ります。そんな苦悩を抱えつつあったタイミングで、中国上海でアートディレクターをやっていた鳥本健太さんとの会話で「新得町の魅力を掘り起こし発信することって重要だよね」という話になり、今のGANKE FESのきっかけになりました。
何気なく毎日目にしているガンケ(崖)や自然は実は素晴らしいんではないか?いざGANKE FES始動
幼馴染3人が集まり、”新得町の人には新得町の魅力の再発見を。町外の人たちには新得町に来てもらうきっかけを作ったうえで、好きになってもらいたい”という考えから、みんなで盛り上がれる野外音楽フェスの開催をしてみようと考えた友定さん達。野外音楽フェスの企画や運営など当然ですが、今までやったこともなかった、友定さん達はまず、場所選びから始めました。
「いろいろ場所は探し回ったのですが、毎日何気なく目にしている地元に屈足湖のガンケ(崖)という存在は、実はかつてアイヌ語でカムイロキ(神の座)と呼ばれて、これにまつわる神話もあるくらい神聖な素晴らしい場所だと知ったんです。このガンケを含む、新得の大自然を舞台にフェスをやりたいと思って場所を決めました」と話してくれました。
MONGOL800のキヨサクさんも参戦!!初回は疲れで意識もうろうとする中、大成功に終わる
あとは、この思いに賛同してくれる町内外の友達や有志、そしてアーティストにも声をかけて、2014年に初開催となる野外音楽フェス”GANKE FES”を開催することが出来ました。超大物としてはこの思いに共感してくれた沖縄出身のモンパチ(MONGOL800)のキヨサクさんも参加してくれることになり、なんとか300人を集めることが出来ました。「今考えると、かなり無謀なことをやったなとは思います(笑)。素人3人がいきなり田舎で音楽フェスをやるとなって困難の連続でしたし、今も困っていることばかりです。例えば、お金も余裕は全然ないです。当然時間も全然なく、僕は酪農業だったっり、幼馴染2人も本業があるのでなかなかタイミングを合わせて3人でリアルに話し合うのも動くのも難しいです。でも一回目を無事成功させることが出来たみたいですが、疲れすぎてもうろうとしてました(笑)」と当時を振り返ってくれました。
回を重ねるごとに増えるパワーと仲間、そしてコロナ禍で中止に
ここからも、回を重ねるごとにファンが増えて毎年新得町にGANKE FESに来ることを楽しみにしてくれる町外の人たちが増えていくのを実感しました。「実は毎回毎回終わるたびに、『疲れすぎてもうやりたくない!』とは実は感じるのですが、また来ます!楽しみにしてます!またやってください!といってくれる人たちがいるので毎年この時期になると企画してしまっている自分たちがいます(笑)そもそもそんなに若者がいない町ですが、この時期だけでも新得町が若者を中心にあふれるというのはとてもいいことだと思って続けています」
2019年も盛大に盛り上がった後、コロナ禍となり3年間の中止を余儀なくされた友定さん。「とりあえず悔しかったです。開催を発表してて、アーティストも決まっていた最中でした。オンライン開催を考えたり、来年はどうだろう?という先が見えない中でだんだん気持ちは落ちていっていったのは事実ですが、コロナが理由でここまで苦労して幼馴染どうして0から立ち上げて、少しずつでも一緒に盛り上げてくれるアーティストやファンや関係者がいてというなかで、コロナが明けたら絶対もう一回はやろう!と決めていました」と当時の心境を話してくれました。
久しぶりに今年開催!7月8日は新得町に集合!
2022年7月後半にはコロナ終息が見え始め、動き出した友定さん達は、11月ころからアーティストのブッキングなどに動き始めました。「2023年の今回、開催できるのかとどうかという不安と、3年間中止になっているのでファンの獲得や企画運営も含めて、また0からのスタートだなとは覚悟していました」ただ、いざ動き出すとコロナ禍の中止前に来てくれたアーティストや、ブース出展社、そしてファンの人たちが「絶対行く!」と言ってくれてとても嬉しかったといいます。「今年はさらにパワーアップした形で再始動したいと思っています。野外音楽フェスではありますが、音楽はもちろん、アクティビティーも楽しんでほしいと思い、キャンプ、サウナ、サップ、カヌー、ラフティング(川下り)のほか、地元十勝を中心とした飲食店ブースや、全国からアウトドア用品の出展など大自然の中で、ガンケ(崖)の前で思い思いに楽しんでほしいと思ってます」と話してくれました。
物事の大小や場所は関係なく、とにかく人生を楽しんでほしいし、僕も楽しんでいる!
「やることの大きい小さいは関係なく、場所も都市部にすもうと田舎に住んでいようと関係なく、一人一人がやりたいことをやって、みんながなんかうまく言えないですがワチャワチャしていること自体が活気だと思っています。そのワチャワチャのきっかけを感じてもらったり、作るのがGANKE FESだと思っていて、フェスにだけこだわっているわけではなく、とにかく人生楽しんでほしいし、僕も楽しんでいる真っただ中です。新得町や北海道で人生を楽しんでいる人が一人でもいると、そういう人たちはどんどん集まっていくと思うので、そのきっかけになれるようなことが今後もできたらいいなと思います。そしてとにかく今年の7月8日には新得町に来てもらって、GANKE FESを思う存分楽しんで、美味しいモノ食べて、アクティビティーをエンジョイしてもらえたら嬉しいです。みんな待ってます!」
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