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【#えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㉞ヨガインストラクター・木下友紀さん~北海道×ヨガの可能性をアドベンチャートラベルとして!あふれだす今後の展望~
えぞ財団
2023年8月22日
木下友紀:1992年、福岡県八女市生まれ。高校卒業後、福岡と東京での保育士として働き、2021年に札幌市で起業し、現在ヨガインストラクターとして活動。趣味は、乗馬とスポーツ観戦。
YUKIYOGASTUDIO
https://yukiyoga91.com/
ユウキ ヨガ スタジオ | LINE Official Account
https://page.line.me/168qhyrz?openQrModal=true
現在札幌でパーソナルヨガ教室を開設、出身は福岡で元保育士という異色の経歴
札幌市中央区でパーソナルヨガ教室”YUKIYOGASTUDIO"を2022年に起業し、ヨガインストラクターとして活躍する木下さん。北海道出身ではなく、福岡県八女市出身で「実家の周りは田んぼとお茶畑しかないような田舎な環境で育ちました。小さい時は人前に出るだけで泣いてしまう引っ込み思案な性格だった私が、今はヨガインストラクターとして多くの人とヨガを通じて触れ合う毎日が、楽しいです」と話します。学生時代を振り返ると、高校受験の際も2人の姉が通っていたからという完全に流れで地元の高校を受験し、本当に自分でやりたいことがあったから!という訳ではありませんでした。特に目立つタイプではなく、高校時代の思い出といえば通っていた学科でファッションを専攻していたので、1日中被服室にこもって浴衣やジャケット、ドレスを作っていたことぐらいで、いわゆる”陽キャ”ではなかったといいます。
地元福岡の高校を卒業後、関西の保育士養成学校へ。「東京行くなら帰ってくるな」父からの一言
小さい頃から自分より年下の子どもの面倒を見ることが好きで、親戚から「将来は保育士やね」と言われて育ったため、地元の高校を卒業した後は保育士養成校に進学することを考えました。「保育士養成校への入学に関しても、実は自分の意思というより、周りにずっとそう言われていたからそれしかないものだと思っていました(笑)両親の教育方針が、『高校までしか学費は出さない。進学したいなら自力でどうにかしなさい』だった為、学費がかからない奨学金制度のある関西の学校に進学しました。この学校は、全寮制で厳しい上下関係がありました。例えば、門限もあり、夜の7時半でしたし、外泊は厳禁。寮生活では集団行動を求められ、協調性がなく、自分の気持ちをうまく伝えられない私は学校の授業よりも人間関係で苦痛を感じることが多かったです」と当時を振り返ります。厳しい寮生活も乗り越え、無事保育士の資格を取得した木下さんは就職で、地元福岡県に戻りました。「当時の手取りは13万円。深夜0時を超えて残業をしても、可愛い子どもたちのためだ!と思えば頑張れたが、さすがに10年目の先輩も同じ給料だと聞いて、絶望しましたね」給与面も含め、キャリアアップしたいと思い、東京の保育園に転職することを決意します。「最初は、父に頭を下げて東京に行きたいと伝えるも反対され、最終的には『東京に行くんだったら帰ってくるな』の一言で2017年、上京しました。東京で勤めた保育園は、公立保育所が民営化されるタイミングでとても大変な時期でした。「働き始めて2週間でメンタルが壊れました、いったん休みをとり、そのまま退職を考えたが、こうなることを見越していたのか父からの『帰ってくるな!』一言を思いだし、2週間で職場に復帰しました。
苦労の東京保育士時代、給料は福岡に比べ上がるも、やりがいのない日々。福岡に帰りヨガにハマる
東京で保育士を続ける木下さん。福岡で保育士をしていた時に比べて給料は上がりましたが、疲弊し、喜びややりがいを感じない毎日を過ごしていました。「1番辛かったのは仕事と子育てで余裕のない保護者に対して、余裕の無い自分が関わっていたことです。働いた稼いだお金でエステに行ったり、デパートコスメを買ったり、ちょっと良い物を持ったりしましたが、何か満たされず心と身体が疲弊していくのを実感しました。保育園側からは役職付き昇給の話ももらったのですが、この余裕がないまま生きていくと心身ともに本当にボロボロになってしまいそうと思い、一度肩書き、収入を捨てて実家に帰ることを決意しました。東京で疲れ切った姿で実家に戻ってきた娘の姿を見たからなのか、『帰ってくるな!』と言っていた父からは何も言われませんでした」
この仕事を辞めた福岡に戻った2020年、新型コロナウイルスが流行りだしました。このコロナ渦の時間を使い、元々、趣味でヨガ教室に通っていたこともあり、ヨガインストラクターの資格を取りました。
ヨガで”心の余白が出来た”ポーズよりも、「自分自身を見つめなおすきっかけ」に
はじめは「ヨガの先生っていいなー」くらいにしか思っていませんでしたが、ヨガを勉強すると湧いて出てくる興味と、疲れ切ってボロボロになっていた自分にとっっての親和性がとても高くのめりこんでいきました。「ヨガは身体の健康だけでなく、よりよく生きるためのものだということを勉強したら知り、そこからヨガの哲学・歴史・運動機能・生理学・心理学などさまざまなことを勉強し、まさに”1年間ヨガ漬けの毎日”を過ごしました。ヨガで1番学んだことは物事を俯瞰してみることの習慣化です。今までは”好きか嫌いか?”で判断していた物事を、様々な角度から物事を見ることによって、どう捉えれば自分自身が穏やかでいれるかを考えながら生活するようになれました。これによって、”心の余白”が出来ました。それまでお金をいくら稼ぐか?ブランド品を持つこと、外見、仕事の肩書き、そんなものを幸せのツールにしていた自分でしたが、それは自分を本当に満たしてくれるものではなく、いつどこにいてもどんな状況でも私は自分自身を幸せにできるというを知り、生き方が大きく変わるタイミングでした」と当時を振り返ります。
東京(保育士)→福岡(ヨガの毎日)→函館(ゲストハウス)と様々な環境で触れた刺激
東京から福岡の実家に戻り、ヨガのインストラクターの資格を取得した木下さんは、ヨガイベントの自主開催など活動をしていました。これと同時に何もないと小さい時から思っていた地元の環境に目を向けはじめ、毎朝日の出の時間に外に出て登ってくる太陽を見ながら、朝ヨガをする習慣がつき、”何もないからこそあるものに目が向き、心が満たされる感覚が幸せだ”と感じます。福岡の実家で、ヨガを中心とした生活が1年近く経ったころ”普通の人が、心身ともにボロボロになってからでも、楽しい毎日を過ごせるツールとしてヨガがある”という経験や学びを誰かに伝えたいと思い、せっかくだったら誰も私のことを知らない環境で生きることに挑戦してみたいと考えた木下さんは、2021年函館へ移住を決意します。「なぜ函館かというと、北海道の雪国の過酷な環境を経験してみたいなと思い、いろいろ求人なども調べていたのですが、友達のアドバイスや、都市規模もよさそうと思って、函館に決めました。国内旅行者が主に訪れる、ゲストハウスのスタッフとして働き始めました」
”知り合いがいない環境=自分から声をかけなければ誰も友達になってくれない=楽しめない”という少々強引かもしれませんが、追い込んだ環境に身を置いたことで、これまで以上に人との関係、コミュニケーションをどう取るか?を意識しながら生活しはじめました。
「自分にとって都合の悪い人が現れた時、相手は変わらない。だったらその人との関係をどう作っていくか?相手を攻める訳でもなく、自分が我慢して疲弊する訳でもなく、その中立をとりながらどう人と関わるか?ということ感がけることを多く、経験した時期でもありました。完璧な解決方法を見出したわけではありませんが、保育士時代には、他人や状況など外的要因にばかり神経がいき、結果疲れてしまいましたが、ヨガの経験も通して”自分をもっと見る”ことの習慣化が出来てきたので、なぜその感情が湧いてきているのか?を見直すことが出来つつあります。”ヨガスートラ”というヨガ経典には心の作用の止滅と記されていて、”心の作用を止め、本来の自分を見つめることがヨガの目的”なこともあり、一つ大きな悩みの解決ツールを身に着けれて気がします」と話します。ゲストハウスで日本一周や自分のやりたいことを形にしている人にたくさん出会ったことで、良い刺激をもらう毎日を函館で過ごしていた木下さんはこのタイミングで一大決心をします。
札幌にYUKIYOGASTUDIO立ち上げを決意。一人でも多くの人にヨガの本質を知ってもらいたい
函館で10か月過ごした2021年、29歳の誕生日に30代をどう生きるかと考えた木下さんは、自分がよりよく生きるきっかけをつくってくれたヨガを1人でも多くの人に届けながら生きていきたいと思い、スタジオを持つことを決意します。そして、せっかくスタジオを持つなら1番苦労する道を選んでみたいと思い、地元福岡でも、東京でも函館でもなく、札幌という環境を選びます。「そもそも札幌に来たときに元々繋がっていたのは片手におさまる位です。追い込まれた状況で自分の本来の力が発揮できるタイプなので(笑)
YUKIYOGASTUDIOを立ち上げ、広告や宣伝無しでどこまで事業としてやっていけるのかというのも興味があり、いろいろな人との出会いやつながり、口コミも含め、現在活動してます。本質としては、ポーズをとるヨガや、エクササイズとしてのヨガだけでなく、ヨガの哲学、生き方、考え方を含めて1人でも多くの人にヨガの本質を伝えていきたいです」と話してくれました。
ぶち当たる壁”ビジネス未経験”今後の課題は”どうビジネスとして成立させるか?”
「YUKIYOGASTUDIOは勢いもあり、設立してから感じるのは、人からお礼を伝えてもらう機会が増えたことです。あと、あえて頼るところも甘えられる場所もない、追い込まれた環境に身を置いたからこそ思いっきり挑戦とか行動ができているのかもと今は思っています。どこにでもいる平凡な人間だったけど、全く知らない土地でヨガを伝えて生きていく!という覚悟を決めたからこそ、道がひらけてる気がします」と笑顔で話してくれました。とは言ってもこれまでビジネスは未経験で、ビジネスのビの字も知らず、覚悟と行動だけでここまで来たので、木下さんは自身にお金にする力が備わっていないことに気づきはじめました。今後は、仲間を作っていきつつ、どのようにビジネスとして軌道に乗せるかが課題だということです。
北海道×ヨガの可能性をアドベンチャートラベルとして!あふれだす今後の展望
最近の木下さんのテーマは”ヨガをもっと身近に!”です。「ヨガは若い女性がやるもの」「ヨガは身体が柔らかい人がやるもの」「一部の意識高い系がやるもの」というイメージを変えて「ヨガね!私も(俺も)やってる〜!」みたいな世界観にしていきたいと考えています。その為のプロセスとして、ヨガということ自体のハードルを下げる必要があるので、例えばドレスコードは”ださウェア・全員名前入りのジャージ・シャツをインスタイル”みたいなヨガイベントをやっても面白いとも考えますし、最近流行りの”サウナ×ヨガの呼吸法を組み合わせ”も面白そうなどと日々妄想しているといいます。
また、『100歳まで自分の足で歩くためのあしゆびヨガ』を現在、開発中で企業向けのヨガ『整って帰りましょう』『大事な会議前、一旦心落ち着けましょう』というのをもっと広めたいとのこと。「今後必ずやりたいことは、地方に行くたびに北海道の自然のポテンシャルの高さに圧倒されていて、この手のつけられていない壮大な自然環境のなかでアドベンチャートラベルの一つとしてヨガをやりたい。その体験の中で自己が成長・変革を感じられるような、今までにないユニークな体験を全世界に提供してみたい!まさに北海道×ヨガの可能性を具体化していきたいです」と展望を話してくれました。
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