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【#えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㊻ヴォレアス北海道•降旗雄平さん~バレーボールを通して世界基準のエンターテイメントを北海道へ!~

【#えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㊻ヴォレアス北海道•降旗雄平さん~バレーボールを通して世界基準のエンターテイメントを北海道へ!~

えぞ財団 2024年10月31日

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、降旗雄平さん。バレーボール経験ゼロからプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」ゼネラルマネージャーとしてチームをV1リーグへ牽引する一役を担い、また新たなるチャレンジで北海道のスポーツエンターテイメントに尽力する。ヴォレアス北海道は2024年10月から開幕したトップリーグ”SVリーグ”に所属する北海道唯一のチームとしてまさに、今、さらなる高みを目指した挑戦が始まっています。

降旗雄平:1985年、函館出身。函館中部高校、北海学園大学卒。国内大手旅行会社を経て株式会社VOREASに入社。バレーボール経験ゼロからGM(ゼネラルマネージャー)としてチームをV1リーグへ牽引する一役を担い、また新たなる役割で北海道のスポーツエンターテイメントに尽力する。

スポーツと旅行が大好きだった一家で幼少期を過ごす


3歳上のお兄さんと二人兄弟で育った降旗さん。子供の頃はお兄さんが始めたソフトボール少年団や父、祖父との毎冬ごとのスキーレッスンにスイミングスクールなどスポーツのある毎日がスタート。1985 年生まれの降旗さんが小学高学年になる頃の1993年にサッカーJリーグが発足、メディアがこぞって華々しくその様子を映し出し、日本中がサッカームードに包まれていく中で降旗さんもサッカーに興味を持ち、小学5年生からサッカー少年になりました。「当時、担任のでもあった体育の先生にすごくお世話になっていたのと、祖父がスキーコーチの資格を持っていて、海外にスキーに行くほどの熱の入れようと腕前なので、将来は教師の道に進もうと考えていた事もありました」気がつくとスポーツが日常にあった降旗さん、この頃からスポーツと更には旅をすることへの思いもあり、前職である旅行会社の勤務や今の仕事につながる道があったのかもしれません。


アメフトに没頭した大学生活から、大手旅行会社に就職し、社会人生活へ


大学時代は先輩に「大学から始めても大丈夫だよ」と誘われてアメリカンフットボール部に所属、勉強とスポーツの日々を過ごします。就職活動期間になった降旗さんは、まだ、これと言った職種に絞ることができず興味のある企業20社程を受けたそう。その中でのちに社会人として初めて就職する大手旅行会社がありました。当時の採用担当者の方が今でも忘れられないほど印象的な方だったそうで、他にも何社もエントリーし迷っている事を素直に伝えると「全部受けて来て、それでもうちが良かったら来てくれればいい、と迷っていた僕に、たくさん見聞きし、経験をすることを提案してくれました」と降旗さんはその担当者さんの懐の深さに感銘を受け、エントリーした全ての会社から内定をもらう中、大手旅行会社への就職を決断しました。2年間研修し3年目に営業企画を担当する部署に配属され、音楽アーティストの大きなフェスやツアーの企画運営など後にヴォレアス北海道での仕事につながるような、エンターテイメントの世界に身を置くことになります。そして2016年に勤めていた旅行会社の旭川支店へ転勤となります、ここで旅行営業マンの仕事としてヴォレアス北海道と運命の出会いがありました。


大手旅行会社からVOREASへ転職。後押ししてくれた家族


初めて住んだ旭川での生活2年目に”ヴォレアス北海道が日本初のプロバレーボールチームを目指して発足する”というタイミングに遭遇します。旅行会社で身につけたエンターテイメント事業のスキルも含めて、一緒に何かできるのでは?と当初は外側からヴォレアスを支える、いちスポンサーとしての立場でスタートしました。旭川にも馴染み、もう少しここで挑戦したいという思いが芽生えていたところ、転勤の話が持ち上がります。ここで降旗さんのターニングポイントが訪れます。「当時、まだVOREASを通じてスポーツビジネスの仕事がしたいと思っていたところ、株式会社VOREASの代表社長取締役である池田憲士郎さんから、降旗さんいつVOREASに来てくれます?と冗談交じりにお誘いをうけました。それで2018年のシーズン前にヴォレアス北海道のスタッフになることを決意しました」その時すでに自分の家族を持ち、一家を支える存在になっていた降旗さん。この先どうなるかわからないスポーツチームに人生を賭けることになる事を妻に話した際には「本当にやりたい事なら応援する」と快く支えてくれたそうです。「今思い返すと、ヴォレアスのスタートは相当尖っていたと思います。当時は今よりも大企業保有チームのリーグというイメージがさらに色濃くあり、そんな中でクラブとして最短での日本一を目指すことを宣言していました」バレーボール界では異端なクラブであることに加え、バレーボールによるスポーツエンタメが地域に浸透するのかということが、良い意味でも厳しい目線でも注目されていました。



コロナ禍で失われた入替戦”残酷すぎる現実”を経てトップリーグ昇格を果たす


日本初のプロバレーボールチームとして2016年10月に誕生したヴォレアス北海道。国内最高峰のバレーボールリーグV.LEAGUEに2017-18シーズンから参戦し、初年度3部での優勝を果たします。翌年2018-19シーズンも連覇を果たし、2019-20シーズンはV.LEAGUE DIVISION2(2部)にカテゴリーをあげました。19勝1敗で準優勝という結果を残しましたが、コロナ禍による対応で2試合未消化という中での準優勝でした。そして待望の1部との入れ替え戦出場権利を獲得するも、コロナ禍により入替戦が中止となり2部に残留となりました。この時のことを「最短で日本一になると目標を掲げ、手が届きそうな所まで来ていました。初めての2部リーグでもエドHCを中心とするバレーボールは通用していたし、選手、スタッフ、サポーターが一丸となった地方ならではのチームの勢いで、一気に1部リーグ昇格まで駆け上がれる空気感がありました。それだけに戦うチャンスさえ失ってしまったあの時の記憶は・・・本当に・・」と今でも鮮明に降旗さんの中に厳しい記憶として残っていました。当時多くのメディアでも取り上げられました。何より、またここから選手は本当に厳しい練習と試合を重ね期待に応えて来た1年を、一から始めなければいけない。「なんとか支えたい」とチームのモチベーションを上げるために降旗さんは気持ちを新たに奔走しました。2020-21シーズンも2部リーグで準優勝し待望の入替戦はV1・大分三好に惜しくも敗れ残留。2021-22シーズンは27勝1敗という圧倒的な成績を残し2部初優勝を飾りましたが、入替戦でV1・VC長野にわずかな差で敗れ昇格は叶わず。そして2022-23シーズンに25勝2敗でV2連覇を達成し、4度目のV・チャレンジマッチ出場権を獲得しました。これまでの3度の挑戦を経て、絶対に悔いを残さぬよう全てにおいて全力を尽くし「これで負けたら仕方ない」という心境で入替戦に臨んだそう。第一試合をフルセットの末、勝利。第二試合も3-1で勝利し、北海道のチームとして初めて悲願のバレーボールトップリーグV1昇格を果たしました。こうして2018年にヴォレアス北海道のスタッフとなった降旗さんは、2019-2020シーズンからゼネラルマネージャーとして、5年という月日を必死に駆け抜けて来ました。


「生でしか味わえない筋書きのないストーリーのリアル体験」を次世代の子ども達に


降旗さんが初めてヴォレアス北海道の会場で試合を観戦した時、選手の体の大きさ、ボールの打球音、屋内競技ならではの会場の熱気、全てが目新しく「すごい」と感動したそう。2人の男の子の父親でもある降旗さん、試合は週末が多いことから子供達と休日が一緒になる機会は貴重。その少ない時間の中でも子供達と一緒に楽しむのはスポーツだ。家族みんなでスポーツ観戦をすることもあり、その時には親子2世代、3世代で来場する方々にはこんなコンテンツがあったらどうだろう?小さな子供さんには、何が必要だろう?と自らの体験が仕事につながることも多いそう。お兄さんと男兄弟2人でスポーツをしながら育ってきたからこそ重なる部分も多いと言います。またヴォレアス北海道は次世代の子供達が育っていく世界のためにも、環境や経済の問題解決にも積極的に取り組んでいます。こうした取り組みも自身が父親であることでより深く感じる事もあるそうです。そして北海道、日本の子供達にたくさん「プロのスポーツ」を通じて競技への挑戦だけでなく、スポーツエンタメの世界を幼少時から数多く体感して欲しいと願っています。前職で経験したライブエンタメも同じように「生でしか味わえない筋書きのないストーリーのリアル体験」は、人生を歩む上でかけがえの無い経験になることを知っている降旗さん。その歩んできた道が一つの目標につながっているようです。


バレーボールを通して世界基準のエンターテイメントを北海道へ!


「来年2025年2月で40歳になるんです。40代から50代になる10年はさらに、どれだけ濃い仕事ができるか。積み上げて来たものをもっと深くしたいと思っています。例えばSVリーグはここから3年、5年とアリーナ建設ラッシュやハイレベルな海外選手の参入などにより、ハード面も競技レベルも目まぐるしく進化して行きます。現在世界にはメジャーリーグやNBA、NFLなど確立された世界最高峰リーグがあります。日本のバレーボール「SVリーグ」は日本国内において唯一、世界一のプロスポーツリーグとなるチャンスを秘めています。その世界最高峰のプレーを日本で、北海道で見られる環境づくりを加速させ、身近でありながら強烈に憧れる存在になって行くように」と次の10年を見据えています。柔らかい雰囲気を纏った降旗さんの胸の奥には熱く強い思いがあります。バレーボールを通して世界基準のエンターテイメントを目標としているヴォレアス北海道、その1つの柱として降旗さんは北海道から世界を見据えています。

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