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- 【えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㊽株式会社Otaru arch・橋本喜生子さん~小樽愛!今後は『食』×『ブランド』×『アクティビティー』の3本の柱を確立目指し、チャレンジ~
【えぞ財団】連載企画「この人、エーゾ」㊽株式会社Otaru arch・橋本喜生子さん~小樽愛!今後は『食』×『ブランド』×『アクティビティー』の3本の柱を確立目指し、チャレンジ~
えぞ財団
2025年4月21日
新たなチャレンジをしている人を紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは橋本喜生子さん。
橋本喜生子さん:1984年北海道小樽市生まれ。看護学校を卒業後、北海道内外で看護師として勤務。2008年、家業の株式会社アースキュア 湯の花グループの総マネージャーとして勤務。19年、小樽青年会議所に入会。23年には小樽の地域プロジェクトの企画運営に積極的にかかわり、24年小樽青年会議所理事長に就任。24年夏には株式会社Otaru archを設立し、小樽愛とサウナ愛を掛け合わせた施設「SAUNA Otaru arch」を開業。趣味はサウナ、旅行。
湯の花ホームページ
小樽市朝里川温泉郷で育ち、看護師として道内外へ。幼少期から「小樽って実はすごい!」
小樽市出身で小樽愛が強い両親のもとに生まれた橋本さんは、朝里川温泉郷にあり大自然に囲まれながら海も臨める小樽市立豊倉小学校(現在は閉校)に通っていました。毎年家族で海外旅行に行くたびに「小樽も負けてないじゃないか!小樽って実はすごい」という気持ちがどこかにあった幼少期でした。大好きなおじいちゃんが病気で倒れてしまったときに「人を助ける仕事につきたい」と考え、将来看護師になる道を選び、看護師として道内外で働きました。「小樽の外で看護師として働きましたが、やはり私は小樽が大好きだし、小樽は素晴らしいんだなと実感しました。看護師時代は患者さんのことが好きで患者さんの役に立ちたいと思っていたのですが、違う道を進んでも気遣いの相手がお客様や地元の人に代わってるだけで、私は『みんなと喜びながら、ありがとうね、楽しいね、と言いながら楽しい人生を過ごすのが自分自身の幸せなんだ』と考えた」と当時を振り返りました。
看護師から家業へ。湯の花グループの取締役総マネージャーに就任、地元発の魅力発信を
「父が経営していた北海道内3市(小樽市、札幌市、江別市)に4店舗を構える天然温泉湯の花グループ(運営:株式会社アースキュア)にはいつか戻りたいと決めていました。家族経営の会社で、店舗も増え、家業に尽力したい」との想いから、2008年、看護師を辞め、地元小樽に戻り、家業である湯の花グループで働いた橋本さん。取締役総マネージャーとして長く、温浴施設の経営に携わってきました。「父の代である、創業時から人々の体を癒し、心を和らげ、温泉を軸にした健康増進、温かなサービスを心掛け、地元の人たちに愛される施設として定着しています。 中でも小樽市にある店舗”朝里殿”は、小樽の奥座敷と言われる朝里川温泉郷にあり、三方を山に囲まれた自然溢れる環境にあります。この地が持つ可能性、ブランド力を高めたいという思いは強くなる一方でした」
現在、橋本さんは朝里川温泉組合の副組合長を務めながら、地域の象徴である”川”に着目し、「あさりリバーウォーク」という夏秋冬に楽しめる新たなアクティビティスポーツを組合で開発しました。「小樽に住む人たちにもっとこのまちに自信をもって、価値を感じてほしいと思っています。そのためには、地元発でいろいろな魅力を内外に発信する活動をしていきたいと思ってましたし、今でも強く思い続けています」
小樽青年会議所に入会 様々な側面から小樽の課題に向き合う
「生まれ育った小樽に貢献したい」という思いから2019年に一般社団法人小樽青年会議所の会員となり、地元の若手経営者陣とともに地域のお祭りやイベント等を盛り上げてきました。2024年には小樽青年会議所の第70代理事長に就任、小樽青年会議所初の女性理事長として所信表明では「自分たちのまちに誇りを持ち小樽のブランド力を共に高めよう!一人ひとりの強い熱意と信念が人の心を動かしまちを輝かせる!私たちが人とまちを未来へつなげる架け橋となる!」の3つをテーマに掲げました。第73回北海道地区大会 小樽・余市大会では、大会準備に奔走し、北海道地区の一年間の集大成の場を作り上げ、メインフォーラムではAT(アドベンチャートラベル)の可能性について語りました。また、小中学生を対象にまちづくりを一緒に考える「子ども議会」の開催などに尽力しました。また、小樽運河竣工100年を迎えた2023年には、全国町並みゼミ小樽大会”小樽運河100年の歴史から考える”の副実行委員長として、全国から来た参加者に対して、小樽の魅力と可能性を子どもたちが伝える”子ども案内ツアー”を実施。子どもたちと勉強会を開き、地域の歴史や文化の再発見を図りました。 さらに、同年小樽運河竣工100年を記念して発足された小樽運河100年プロジェクトでは、記念事業の一つとして重要文化財旧三井銀行小樽支店内で有名シェフのフレンチフルコースと小樽ゆかりのアーティストらによる芸術(能・バレエ・ピアノ演奏)が楽しめる”重要文化財パーティ”を企画。参加費1人5万円のパーティを2日間開催し、いずれも満席にするなど、これまで小樽にはあまりなかった高付加価値のイベントを実現しました。
地元愛×サウナ愛=Otaru arch(オタルアーチ) 注目のサウナ施設が誕生
かねてからサウナが大好きだった橋本さんは、2024年に株式会社Otaru arch(オタルアーチ)を設立。自然溢れる朝里を舞台に人々の健康に寄与する、小樽でしか作ることができないサウナ施設建設を実現させます。湯の花朝里殿の隣に”SAUNA Otaru arch(サウナオタルアーチ)”を9月にオープンさせたのです。昨今のサウナブームの中、どこにでもあるサウナではなく、この地でしか実現できない地の物サウナを目指し、”あなたと小樽をつなぐサウナ”をコンセプトに、小樽運河に見立てた水風呂や小樽唯一のダム”朝里ダム”をモチーフにした水風呂、小樽の重要文化財やレンガ倉庫群、観光スポット”青の洞窟”をモチーフにしたサウナ室などをまさに”小樽でしか実現できないオンリーワンの小樽サウナ”作り上げました。過去に類のない究極の小樽サウナはテレビ・ラジオ、全国メディアでも取り上げられ、サウナを目的に道内外から多くの観光客を呼び込む施設になりつつあります。
「市民に親しまれる大衆浴場の湯の花があり、ワンランクステップアップしたサウナはチャレンジしたかったことの一つでした。私自身もサウナが大好きですし、家業であった浴場、サウナ愛、小樽愛を融合させた、小樽を象徴した施設を作りたいと思い、SAUNA Otaru archプロジェクトに至りました。できてからはメディアはもちろんですが、小樽市民割サービスをしていることから市外のファンからは『このために小樽に住民票を移したい!』という熱烈な意見もあり、本当に作ってよかっと思います」と笑顔で話してくれました。
小樽ブランドホタテ”おタテ”鍋ー1グランプリで優勝
地域づくりを先導していく立場・責任者をこれからも担い続け、地域貢献につながるイベントやブランディング立案を続け、仕掛ける一環で、自社における小樽ブランドを確立する商品の開発を行っています。なかでも小樽のブランドホタテ”おタテ”を使ったクラムチャウダー”おタテチャウダー”の商品化に向け、現在開発・試作中とのことです。小樽ブランドホタテ”おタテ”は、豪華客船の寄港地でもある小樽において、富裕層が満足する新たな小樽観光のあり方を考え、地域を輝かせていく存在になると期待しています。今年2月に大和ハウス プレミストドームで開催された鍋-1グランプリでは、”おタテチャウダー”が見事優勝を果たしました。「今まで知名度が低かった”おタテ”という名前を優勝をきっかけに、様々な方からSNSやメディアなどでも知ってもらうことができて反響も大きかったです。これまで”おタテ”の可能性を信じて頑張っていたスタッフはもちろん、地元小樽の人たちからも声をかけてもらい、本当に大きな自信と、ステップにつながりました」
小樽愛!今後は『食』×『ブランド』×『アクティビティー』の3本の柱を確立目指し、チャレンジ
「小樽は本当にすごいです。可能性しかないです」と取材中、何度も話してくれた橋本さんには、さらなる今後の夢があると話してくれました。「私には2つの夢があって、一つはミシュラン級のレストランが小樽にできること、そして小樽の独自ブランディング化です。『これをするために、これを買うため、これを食べるために小樽に行きたい!』ともっといわれるようなブランディング化を仕掛けている最中です『食』×『ブランド』×『アクティビティー』の3本の柱を確立すべく、チャレンジし続けたいです!この素敵な小樽ですが、まだまだ足りないものはあると感じているのでどんどん仕掛けていって、小樽の魅力がさらに増して、伝わるよう行動し続けます!」
今後も地元愛を原動力にチャレンジし続ける橋本さんから目が離せません。
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