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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㊿株式会社Doshin EC 代表取締役社長寺町誠志さん~「北海道をどう世界に発信できるか」を常に問い続ける
えぞ財団
2025年10月29日
もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、株式会社Doshin EC代表取締役社長・寺町誠志さんです。
寺町誠志:千葉県出身、帯広市育ち。大学卒業後、北海道新聞社に入社。さっぽろ雪まつりや道新・UHB花火大会の改革を皮切りに、2010年から北海道マラソンの運営責任者を務める、今日の北海道マラソンの礎を築いた立役者です。2023年、アメリカ・セントラルフロリダ大学に留学、イベントリーダーシップ科学修士を卒業。北海道旧本庁舎赤れんがの指定管理者である北海道赤れんが未来機構プロデューサー。2025年には、MICE運営会社株式会社Doshin ECの代表取締役社長に就任。趣味は仲間とゆっくり走るマラソン。
北海道新聞社社員から、異例の関連会社社長に就任!株式会社Doshin ECで描く、地域の未来
現在は寺町さんは、MICE運営会社である株式会社DOSHIN ECの代表取締役社長として、イベント・コンベンション事業を軸に地域活性化に取り組んでいます。千葉県生まれ帯広育ちの寺町さんは、大学卒業後北海道新聞社入社、さっぽろ雪まつりや北海道マラソン、さらには東京オリンピックのマラソン・競歩を手掛けてきた名プロデューサーです。2025年、活躍の場を広げるべく、株式会社Doshin ECの社長に就任しました。さらに、同年7月にリニューアルオープンした北海道の象徴「北海道旧本庁舎赤れんが」の指定管理者・北海道赤れんが未来機構のプロデューサーも務めています。北海道のマチ、モノ、ヒトに、イベントという“場”を通じて新しい風を吹き込み続ける姿勢が、注目を集めています。
「イベントは、地域のエネルギーを引き出す装置。だからこそ、丁寧に設計しなきゃいけない」カンファレンスや展示会、スポーツイベントなどを通じて、北海道から世界へと魅力を発信することを目指しています。
~北海道マラソンを「共生の舞台」に!東京オリンピックマラソンの舞台裏とは?~
北海道新聞の社員時代に取り組んだ中で大きな功績として、北海道マラソンの改革があります。 ”収支・インクルーシブ・レギュレーション変更”など多くの難題に取り組みました。まずは、スタート・ゴール地点を大通公園に移すことで、2万人規模の大会へと拡大させます。車いすマラソンとの合同開催をはじめ、視覚障がい者の選考レースやキッズランなども導入し、インクルーシブで多様性に富んだ大会へと成長させました。これらによってかつて1億円の赤字を抱えていた大会を見事に黒字化し、今日の北海道マラソンの礎を築いた立役者です。「障がいの有無にかかわらず、みんなが同じスタートラインに立てる大会にしたかった」 その言葉どおり、インクルーシブな大会の実現に常に情熱を注ぎました。スポーツイベントを“社会の鏡”と捉え、そこから多様性や共生のあり方を問いかけたのです。また、2021年には世界中が注目した東京オリンピックにも携わりました。札幌でのマラソン・競歩種目の実現には、気候や交通、コロナ感染症対策といった数々の難題を抱えていました。その中で、寺町さんは冷静さと柔軟さを武器に、世界規模のイベントを成功に導きました。開催自体に対する賛否が渦巻く中でも「北海道をどう世界に発信できるか」を常に問い続けたその姿勢が、彼を次のステージへと押し上げました。
アメリカで学んだ「場づくりの科学」
東京オリンピックを成功に収めた後、寺町さんは渡米を決意します。2023年、アメリカ・セントラルフロリダ大学に留学し”イベントをアカデミックな側面からも学ぶ”という新たな挑戦に臨みました。PRやマーケティング、経済効果の数値分析、世界的なイベントの開催地戦略などを理論的に学び直し、さらに数多くのコンベンションセンターやスタジアムを訪れ、世界水準のイベントを肌で感じてきました。 「”感覚でイベントをつくる”から”科学的に分析し、根拠をもって運営する”へ。実践とアカデミックの両側面でイベントを捉えるようになり、大きな進化を遂げた瞬間でした」と語ります。米・セントラルフロリダ大学でイベントリーダーシップ科学の修士号を取得。イベントを“感覚”ではなく“科学”として捉える視点を身に着けました。
「どうすれば人が集まり、どうすれば心が動くのか。それを理論で考えることが、僕にはしっくりきたんです」
帰国後は、北海道新聞社に戻り、精力的に様々な仕事や運営の現場に戻るとともに、「北海道の為に!地域の為に」と講演活動なども通じて、自らが学んだ知識のアウトプットも心掛けました。「私たちは新聞社ですが、紙面で伝えるだけではなく、実際に人が集い、笑い、感動する場をつくることに情熱を注いでいきたいと強く思います」と語ってくれました。
赤れんがに、文化の灯をともす~北海道赤れんがを未来の拠点に~
現在は、北海道のシンボル・赤れんが庁舎のプロデューサーとしても活動しています。 「赤れんが庁舎には北海道の記憶が詰まっている。だからこそ未来へつなげたい」と語り、 音楽、アート、学び、交流。多彩な人と文化が交わる拠点として、赤れんが庁舎は新たな息吹をまとい、未来へ羽ばたこうとしています。
沖縄と北海道を結ぶ”どさんこしまんちゅ”、世界25か国が集ったライオンズクラブフォーラム
寺町さんは渡米前から事務局として携わっているのが「北海道と沖縄から日本を元気にしよう!」のコンセプトのもと、端(北海道)と端(沖縄)で力を合わせることで、新たな価値創造や、共通の課題解決に取り組み、北海道・沖縄の「地域企業・地域経済の発展」を目指すプロジェクトです。数々のプロジェクトを北海道と沖縄が協力して作り上げ、フォーラムやセミナーの企画も中心となって行っています。
どさんこしまんちゅプロジェクト|北海道と沖縄から日本を元気にしよう!北海道と沖縄から日本を元気にしよう!沖縄と北海道を元気にし、さらには日本を元気にし、世界から愛される場所にするプロジェクト
https://dosanko-shimanchu.jp/index.html
https://dosanko-shimanchu.jp/index.html
また、2025年10月には世界最大の社会奉仕団体とされるライオンズクラブ「OSEAL(東洋・東南アジアライオンズ)フォーラム」には25か国1万人以上が参加、ダイワハウスプレミストドームで開催されました。寺町さんは運営統括責任者として一大フォーラムを成功させました。
「一緒に走り抜けたヒトにしかわからない景色が沢山ありますが、超超超ハードだった分、得られた経験と学びは沢山あります。関わってくださったすべての皆さまへ、心から感謝します。世界約140万人のライオンズのTOP国際会長からフォーラム成功の功労者として表彰をいただき、人生の忘れられない1ページにもなりました」と話してくれました。
~果敢に未来を拓く。北海道と世界をコネクトする~
数々の挑戦と実績を併せ持つ寺町さんの根底には、現在の会社のビジョンでもある【果敢に未来を拓く】という思いがあります。伝統ある北海道新聞社で数々の大改革を実現するには様々な困難もありましたが、常に逆風を力に変えてきました。 「イベントは人を動かし、地域を変える力がある」 その信念を胸に、誰も表現したことのない“新たな場”を創造し、北海道と世界をつなぐ化学反応を生み出し続けています。 多忙を極めながらも「北海道と世界をつなげたい」と語る寺町さん。彼の第2ステージとなる新たな挑戦はまだ始まったばかり。次に北海道に何をもたらしてくれるか、期待が高まります。
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